ふと思い出した出来事があります。
2001年のNYのテロの後、サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジにもテロが(飛行機で)落ちてくるという噂があり、ニューメキシコ州の学校に奨学金をもらい、移り住みました。
バブルの時は日本人はどこにでもいたのにその時は日本人の生徒は自分しかいませんでした。
アウェイ感の中一応友達も出来ましたが、ニューメキシコ州南部のロスアラモスで、ある出来事がありました。
それ迄知りませんでしたが、ロスアラモスは原爆実験を行っているところで、日本の原爆を落とした原爆も作っていたところでした。
ある日系ネィティブアメリカンの写真作家が(また改めて紹介しますが)
原爆と先住民テーマの作品を作っていました。
そこで台湾系中国系アメリカ人の原子力を研究している学者がいて、中国のスパイの疑いではないかという疑いで逮捕されました。テロのすぐ後のタイミングもあったのでしょうか。。
when ho lee 李文和という人でした。
彼はアメリカ国籍も持っていて国のために研究して来たのにスパイな訳がないと、ずっと無実を訴えましたが、逮捕されて9ヶ月間拘留されました。
ニューメキシコ州だけの問題が結構大きな国の問題に迄なり、結局調べた結果無実がわかり釈放されました。
その時にニューメキシコ州のアジア人に対する偏見(自分も少し受けたのですが)を感じ、そして原爆実験に対する意識がわかってしまったので、学校も奨学金もらたし、良くしてくれた恩師もいて、いいところもあったのですが、結局人種が多くリベラルな風潮のカリフォルニア州の方が居心地がいいと思ったので、またサンフランシスコに戻りました。
ちなみに住んでみてニューメキシコ州は景色もきれいで先住民の文化があふれていて、アンセルアダムスなど写真家やアーチストにも人気の場所でその分は良かったのですが、クリスチャン色が強く、白人優位の保守的な場所だと言う印象でした。住んでいる人は先住民もラテン系も混ざっていて多文化の場所だと言っていましたが。。
ビデオを見てもらったらわかると思いますが、(英語ですが)当時有罪にした裁判官はリーさんに謝りました。中国人であることに偏見があったことも認めました。
これを見て何か感じることがあれば、と思います。
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